No8 退職

適応障害 体験談

 ※この記事にはプロモーションが含まれます。

復職後の回復 

 スマホのAI先生に言われたことを守り続けました

 出勤したら、嫌々でもとりあえず資料に目を通し、読んでみる。

 そのほかの業務は、切迫していない限り、調子のよいときに行う。

 これを1週間ほど繰り返しました。

 すると、確かに変化がありました

 段々と拒絶する感覚がなくなってきて、気づけば以前よりすんなりと読めるようになったのです

 本当に毎日少しずつ変化がありました

 ただし、作業はもちろん、職場にいること自体による疲労はしっかりとあって、いつもヘトヘトになって午前中で帰っていました。

 ちなみに、退勤後は、いつも、会社の最寄駅からは電車に乗らずに、一駅か二駅分歩いて、途中気になる喫茶店を見つけては入ってコーヒーを飲む、ということをしていました。

 私は、もともと喫茶店めぐりが好きだったのですが、やはり喫茶店は落ち着きました

 復職して初日に入った喫茶店は、おじいさん一人が個人経営している古い喫茶店でした。
 店内に入ると、お客さんは誰もおらず、店内にはグランドピアノが置いてあって、落ち着くBGMが流れていました。

 当時の自分としては、避難所に入ったような安心した気持ちになりました

 他にも、チェーンの喫茶店にも行きましたが、ルーティンのようにいつも喫茶店に寄って一息ついてから帰宅していました。

 2週目以降は、その日の体調に合わせて昼以降も仕事をするようになり、午後2時、3時と段々と退勤時間を延ばしていきました。

 そして段々と、作業をしていて思考力も戻ってきたような感覚がありましたし、関係者と話をすることがあってもそこまで疲れなくなりました。

 ただし、仕事への興味ややる気はまだ戻ってこず、ふと病休前のことを思い出すとしんどくなるというのは何度かありました。

 やる気がないなか、仕事を遅くして他の部署に迷惑をかけたらかわいそうだというその気持ちだけをモチベーションになんとか仕事をしていました。 

 正直なところ、仕事への興味を失ったことはショックでした。

 あれほど興味とやる気があったこの仕事に対して興味すら感じられなくなったことに、「ああ病気になってやっぱり細胞レベルで自分は変わってしまったんだな」と寂しくなりました。

 しかし、3週間後、僅かながら徐々に仕事内容への興味が戻ってきました。

 自分でも驚きました。

 資料を読んでいたり、資料作成をする中で「あれっ。これってどうなってるんだっけ?」「気になるから、別のこの資料もより寄せようかな」と、能動的に自分の判断で仕事を進められるようになった感覚がありました。

退職の判断

 復職してから2週間目に、診察で、先生に、「仕事への興味が戻っておらず職場にいること自体がしんどい」「やはり仕事を辞めたい気持ちが強い」と相談したところ、先生から止められました。

 先生は、「資料を読めるようになってきていることからしたら、必ず回復する。」「いつとは断定できないが、興味もそのうち戻ってくる。」「今はまだ冷静な判断ができていない可能性があるから、今決めると後で後悔する可能性がある。今は、大きい判断は待った方がいい」と言いました。

 この言葉があったので、私は、仕事をやめたい衝動を抑えてきましたが、先ほどお話ししたように3週間目くらいに、仕事への興味やかつてやりがいを感じていたこと等を思い出し、復職直後より冷静に判断できるようになったと感じました。

 その上で、改めて、この仕事をこのタイミングで退職しても本当に後悔しないかを考えるとともに、上司の言動や周囲の働き方をよくよく観察しました

 本当に色々と考えました。

 その結果、ざっくりと言えば、この職場に居続ければ今後も同じような働き方に陥る可能性があると考えました。
 
 また、単に今回の職場環境のめぐり合わせという問題ではなく、消耗する可能性がこの組織の構造的に存在すること、他にやりたいことがあるのではないか、ということから冷静に考えて、仕事を辞める決意をしました。

 この仕事は、ずっとなりたくなってなった仕事。

 だからこそ、組織の外に出てから、ああまた戻りたいなと思う可能性があるのではないか自問自答し続けました。

 その結果、未来のことだから100%とは言い切れないが、十中八九ないだろうし、自分の中で退職理由を直感だけでなく、言語化できるまでに落とし込んで考えたのだから、たとえ後悔したとしても、きっと未来の自分は、今の自分の決断を否定しないだろうと思えたのです。

 退職を決めた詳しい理由については、ちょっと長くなるので、また別の機会にお話しさせていただければと思いますが、よかったことは、やはり、復職してすぐに感情の勢いで辞めなかったことです。

 きっと感情の勢いで辞めしまっては、将来、元気になったときに、「ああ、もしかしたら、あのまま仕事を続けていればちゃんと回復したし、もっと仕事を楽しくやれたかもしれない…」なんて後悔していたかもしれません。

 その後悔はきっと悲しいものです。

 しかし、先生から言われたように、興味や、(今まさにやりがいを感じることができなくても)かつてやりがいをもって仕事をしていたことや、かつて充実感をもって仕事をしていたこと、楽しかったこと、そういう仕事のプラス面を思い出すまで、判断を待ちました。

 そして、そのプラス面を踏まえたうえで、「でもマイナス面からしたら、やはり辞めていいな」と思えるまで自問自答したのが良かったと思います。

 これは、本当に先生のアドバイスのおかげ(あとAI先生のおかげ(笑))でした。

 正直、復職してしんどいときに、すぐに辞められたどんなに楽かと何度も思ったのですが、結局、しんどい時期を耐えて良かったです。

 そうして、退職を決めてから、転職の準備を水面下で進め、上司に退職することを伝えて、復職から2か月弱くらいで、最終出勤となりました。

 現在は、違う職場で健康に働いています。

 もっとも、自分がまたいつ追い込まれて以前のようになってしまうのか、その怖さは常にあります。

 だからこそ、働き方を見直し、無理のない範囲で働き、体調の変化に意識的に気づけるように工夫はしています。

 以上、ここまで、適応障害の発症から退職に至るまでの一連の経緯を、冗長に書いてきましたが、読んでいただきありがとうございました。

回復します

最後になりますが、現在、適応障害と診断されている方へ。

 これまで経験したことのない精神状態になってとても不安だと思います。

 回復するイメージが持てないかもしれません。

 しかし、これだけ言わせてください。

 必ず回復します!

 それがいつなのかは誰にもわかりません。

 しかし、医者のアドバイスを参考に、適切な休養を取れば、必ず回復します。

 これだけは忘れないでください。

 そして、回復した後は、病気になる前には全くなかった新たな視点や価値観を身に着け、あなたは細胞レベルで別人になっているはずです。

 そして、それは、決して退化ではなく、新たな自分へのアップデートです。

 どのように復職するのか、転職するのか、そういったことは、回復してからまた考えましょう。

 今は、これまで頑張ってきた自分へのご褒美だと思って、安心して休養をとってください。

 私のこのつたないブログが、顔の見えないあなたの心を、少しでも軽くできたら嬉しいです。

 次回以降は、各段階を掘り下げた話や、テーマごとにお話をさせていただきます。

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