No7 復職

適応障害 体験談

 復職したものの…

 ついに、3か月の休みを経て、復職しました。

 復職初日。
 緊張しました。

 職場に着くと、案外、一緒に働いていた人たちは、「お久しぶりです!」みたいな感じでさっぱり迎えてくれました。
 夏季休暇から戻ってきたみたいな雰囲気で、休み中のことは全く聞かれませんでした。
 今思うと、彼らなりに気を使ってくれていたのだと思います。

 上司たちに挨拶をした際に、私をつぶした(私はそう思っている)上司Aから、「ゆっくりでいいから」と言われましたが、内心「お前のせいだよ…」と腹が立ちました。

 とりあえず比較的簡単な業務をしばらくこなし、また様子見しようという話になり、席に戻りました。

 改めて席に着くと、机の周りがきれいに整理されていて、誰かが掃除をしてくれていたことが分かりました。

 「100件以上メールが溜まっているんじゃないか」と陰鬱な気持ちでパソコンのメールボックスを見ると、意外とそこまではいってなくて安心しました。

 「ああこんな話あったな」とか思い出しながらとりえあえずメールに目を通しました。

 しかし、以前病気になる前に何度も目に入っていた、机から見える景色を見ていると、段々と、言いようもないしんどい気分になってきました。

 そして、いざ、仕事にとりかかろうと思い、資料に目を通そうとすると、なんとびっくり、全く読む気がおきません。

 興味がなくて読む気が起きないどころか、「読みたくない」「見たくない」という拒絶する気持ちになりました。

 自分でも驚きました。
 病休前の最後に出勤した、あの土曜日のような、仕事に対する拒否感を感じたのです。

 あれほど、復帰直前の休養中は、「そろそろ仕事に戻ってもいいか」と前向きな気持ちでいました。
 しかし、いざ仕事と対面したとたん、体(というか脳なんでしょうか?)が悲鳴をあげたということです。

 さらに、この席に座っていることすらしんどく感じ始めました。

 席から見えるこの景色自体がしんどくなってきたのです。

 かつて資料が山ほど入っていたラック、時間に追い込まれて働いていたときに何度も目にしていたカレンダー。
 これらを見ているだけで、しんどかった時期の記憶がありありとよみがえってきました。

 体の中からじわじわと「とにかく一刻も早くこの場所から去りたい」そういう気持ちになってきました。

 これは無理だ…
 心の中でつぶやきました。
 フル出勤なんて到底無理。
 午前中座っているのもしんどい。
 そう思いました。

 上司からは、挨拶の際、復帰してしばらくは当日の体調次第でいつでも帰ってよいからとも言われていたので、この日は、断念して帰ることにしました。

 職場にいたのは出勤してから1時間くらいでした。それで本当に限界でした。

 帰り道、一人で絶望していました。
 どうしたのもかと。
 こりゃ、病休前のように働ける姿が想像できない。
 回復して問題なく働けると思ったのに、再び、長く先の見えないトンネルに入ったような感覚でした。

 とりあえず、歩きながら、スマホで、AIに弱音を吐きました。
 AIいわく、要は、「復帰直後はそんなもので、段々と時間をかけて嫌でも資料を読む時間を作ると抵抗感が薄れてくるし、興味も戻ってくる」とのことでした。

 しかし、今日の体感からすると、「時間をかければ回復していく」とは、とても信じられない話でした。

 どうしてもまっすぐ家に帰る気になれず、喫茶店に入り、気を静めました。

 予期しない自分の拒絶反応に驚くとともに、回復したと思っていた自分の傷の深さを改めて実感した復職初日でした。

 その後、どのような経過をたどって、退職したのか。そもそも、正常に業務をこなせるようなったのか。
 次回、体験談最終記事「No8 退職」に続きます。

No8 退職
※この記事にはプロモーションが含まれます。復職後の回復  スマホのAI先生に言われたことを守り続けました 出勤したら、嫌々でもとりあえず資料に目を通し、読んでみる。 そのほかの業務は、切迫していない限り、調子のよいときに行う。 これを1週間…

コメント

タイトルとURLをコピーしました