復職中の孤独① 浦島太郎になった

復職中の話

復職中の方、復職を検討されている方へ

 今回から3週の記事は、復職中の方、復職を検討されている方に向けて、自分が復職したときはこんな感じだったという話をしようと思います。

 意外とけっこうしんどかったよ、というセンチメンタルな記事になっています。復職中の方は、「分かる分かる」と共感していただけるかもしれませんし、復職を検討されている方には、復職したらもしかしたらこういう気持ちになるかもしれない、といういわば予防線的な話になればいいなと思います。

 正直、この作業は、嫌な記憶を思い出すのですが、ありのまま書いていこうと思います。

 ややネガティブな記事になりますので、回復途中の方は、控えていただくのがいいかもしれません。

 復職した初日や、仕事への拒否感が薄れて段々と回復をしていった話は、体験記No7の記事のとおりです。

No7 復職
復職したものの… ついに、3か月の休みを経て、復職しました。 復職初日。 緊張しました。 職場に着くと、案外、一緒に働いていた人たちは、「お久しぶりです!」みたいな感じでさっぱり迎えてくれました。 夏季休暇から戻ってきたみたいな雰囲気で、休…

 復職中は、正直、きつかった。

 何がきつかったって、孤独感です。

浦島太郎

 前記事でも書きましたが、周りの職員たちは、私に対して得に何もなかったかのように、受け入れてくれました。

 変に詮索されないのはありがたかったのですが、私としては、正直、言いたい愚痴、特に上司たちに対するものですが、愚痴や「実はこんなに大変だったんです」という話がけっこうありました。 

 だから、本当は、そういう話を聞いてもらいたかったのですが、周りの人たちは、あまりにも何も聞いてこなかったので、そうした話をすることができませんでした。

 それに、一緒の部屋で働いていた方々は、私が休養に入る前事前に連絡を入れてはいたのですが、その際に、休む理由として「単なる過労です。休んだから回復するとのことでした!」などとしか言っていなかったため、その文面通り、私が単に労働時間が長かったことによって、多少疲れたのかな、という程度の理解だったようでした。

 しかし、確かに労働時間が伸びて疲労がたまったことがベースにはあるのですが、実際は、上司Aとのそりや、上司A・Bの不適切な言動、仕事配分への不満などがあって、精神的な疲労が蓄積したことも要因でした。

 なので、私としては、「実はAからこんなこと言われて、最悪だったんですよね」「そういうものあって疲れたんですよ」とかそういう話をしたかった。 

 しかし、そんなことを話す機会はないし、こんな話を唐突にされたら向こうも困るだろうと思いました。

 そもそも皆さん忙しそうにされていたので、そういう愚痴をなかなか吐き出すことはできませんでした。

 それに、これは、なんとなくですが、病休してから3か月もたっているので、私が休んでいたのは、もう「かつてのこと」、そんな印象も受けました。

 「無理はしないでください」と気遣ってはくれるのですが、もう少し色々聞かれるかなと思ったのに、周りの方々は、「やれ誰誰に彼氏ができたとか」「次の異動はどうだ」「新しいこの仕事はどうだ」とか、関係のない話をしている。

 確かに、自意識過剰と言われたらそれまでです。

 しかし、自分に遭ったことは誰にも注目されていない、自分が復職して、まるで、浦島太郎みたいな、「自分のいない間に、かなり時は進んでいた」どうしてもそう感じてしまいました。

 私は、適応障害を発症したあの頃の記憶、感覚を昨日のことに覚えているのに、職場全体は、そんなことはもう過ぎ去ったものとして扱っている、そんな印象を勝手に受けました。

 職場としては、私のことには関係なく常時仕事があるわけですから、当たり前なのですが、やはり寂しかった。

同僚たちと気まずかった

 同僚たちとの関係もなんだか気まずくなりました。

 私が気にしすぎなのかわかりませんが、当初、復職した以上、同期やお世話になった先輩たちにはあいさつ回りをしたほうがいいのではないかと思いました。

 しかし、「病休だし、別にいっか」と、同部屋の人たちに挨拶をするだけで、特にあいさつ回りはしませんでした。

 それでも、同期たちも心配もしてくれていただろうし、もしかしたら、自分の仕事が彼らに回ったかもしれないと思い、やはり話くらいはしたほうがいいかなと思うようにもなりました。

 しかし、そんなふうに考えても、どうにも自分から同期たちの部屋に行く気力がでませんでした。

 正直、複雑な思いがありました。

 私が病休1か月前から持っていた仕事には、彼らから譲り受けた仕事が多数ありました。

 引継ぎというものは、お互い様の制度なので仕方ないのですが、それにしても、けっこう重い仕事を引き受けることになり、正直、それらの仕事が私を疲弊させた大きな原因でもありました。

 それに、細かい話ではありますが、彼らから仕事を引き受けたとき、「ありがとう」と言われたことがありませんでした。

 部署移動等の正当な理由だったからか、当然のような態度で、「それじゃ亮介君にこの仕事の全体像をレクチャーしてあげるね」なんて言われたり、別の人からは「この時期にこの仕事をやることになったのは先輩の誰誰のせいだから。そいつに怒ってくれ」なんて言われたりもしました。

 彼らからしたら不可抗力による引き継ぎなんでしょうが、正直、受ける身の私からしたら、知ったことではありません。

 さらに、私が病休中も一部の同期から、私が扱っていた仕事が彼に引き継がれたようで、その仕事について質問をする連絡が夜遅くに来たりました。

 悪口をいいたくはありませんが、正直、モヤモヤしました。

 仕事を渡して、その後会ったりした時、私がかなり忙しそうにしているのを見ているのに「ありがとう」もないし、病休というのを知っているのに夜遅くに仕事の質問をLINEで聞いてきたり、そりゃないだろうと思いました。

 そのモヤモヤが病休中に膨れ上がり、復職後は、「なんだかもう会いたくないな」という気になったのでした。

 復職後しばらくして、結局、私から声をかけたり、偶然会社内で会って話を少ししましたが、「無理しないでね」とは言ってくれたものの、やはり病休前の出来事に言及されることはほとんどありませんでした。

 多分、彼らは、おれが疲弊したことは他人事なんだろうな

 そう思って、ますますモヤモヤしたのを覚えています。

 同期たちも、他人事なところ以外は、たぶん気を使ってはいてくれて、私が復帰して喜んでくれたようにも見えましたし、私と話す内容も当たり障りない内容で彼らなりに配慮はしてくれていたんだと思います。

 ただ、だからこそ、悪気なく、病休前の仕事の引継ぎのことについて本当に何も思っていないんだろうなと感じて、モヤモヤし続けました。

(続く)

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