転職サイトの使い方<エージェントのカモにされることなく、上手く使いこなす方法【後編:ぶっちゃけのメリット・デメリットと注意事項】>

転職体験記

  ここでは、まだ具体的に転職の予定まではないものの、現状の働き方に疑問を持ち、転職を検討し始めた人に向けて、私の思う転職サイトの使い方についてお話しします。転職を迷っている段階でも転職サイトを使うことで得られるものもありますし、他方で、ここは注意をしたほうがいいんじゃないかという点についても、忖度なく、ぶっちゃけてお話しします。

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前回記事はこちらから↓

転職サイトの使い方<エージェントのカモにされることなく、上手く利用する方法【前編:実体験】>
今回は、適応障害を経験して転職に踏み切った私がどのように転職サイトと付き合ってきたか、実体験と、私の思う使いこなし方について、2回に分けてお話しします。 転職を考え始めているもの、どのように動き出したらいいか分からない方、転職までは考えてい…

転職サイトのメリット 

その1:市場価値を知って方針に悩まなくていい

 私の思う転職サイトを利用する最大のメリットは、やはり、第三者的に市場価値を教えてもらえるということです。

 これは、特に、年齢面で、感じました。

 当たり前ですが、ポテンシャル採用(即戦力ではなく、入社後にある程度育成され、成長したうえで会社に貢献する前提の枠)は、若手のうちがいいと言われています。
 
 私は、「今の仕事をもう少し続けてみたい気もある」「けど、このまま数年続けてしまえばつぶしがきかなくなり転職が難しくなるのではないか」という葛藤がありました。 
 しかし、これって、ぶっちゃけ自分では分からない。

 たまにいる転職した先輩の事例を見て、「自分はどうだろう~」とか、「でも、先輩とキャリアも違うしな、、」なんてあれこれ考えるけど、結局分からない。

 もちろん、転職を全く考えていない周りの同僚に、「おれってこの年齢で転職できると思う?」なんて聞くこともできません。

 結局、これらは、その業界を知り尽くしている専門家に聞くのが手っ取り早いです。

 転職サイトのエージェントたちは、その会社で保有している膨大なデータ(それも、どんなキャリア属性を持っている人間が、どんな会社に、何年目で転職したかなど)やその担当者の経験から、自分が転職するならどの業界や会社が可能か、そして、どのタイミングが適当かについて意見を言ってくれます。

 これを読んでいる方も、転職をすべきタイミングに迷っているなら、いっそ専門家に聞いたほうが手っ取り早いし、一人で悩むより、安心することができるのではないかと思います(ただし、注意点については後半にお話しします)。

 もし、「まだまだ年齢的にも焦って転職しなくてよい」あるいは「今の会社でもう少し経験を積んだ方がいい」と言ってくれたなら、その時点で、当面転職活動はやめて、安心して今の会社で頑張ることもできますし(しかも、通常、この時点では、まだ料金は発生していません!)。

その2:転職先候補(求人情報)を探し出す手間が省ける

 これも大きいと感じました。

 いざ、転職先を探そうとした時、もし今の仕事が忙しければ、その時間をつくるのも一苦労です。

 そんなとき、希望の条件を(細かくでも)伝えれば、エージェントが寝る間も惜しんで(?)探し出し、送ってくれますが、これはやはりありがたい。

 ネット検索して企業を探す時間を節約できるのです。

その3:(いざ転職活動をする場合は)履歴書の添削、面接対策、給料の交渉をしてくれる

 転職活動の一連の過程で、エージェントたちが各種対策をしてくれるのは、特に、就活というものに不安がある人、自分をアピールするの苦手な人にとっては、かなりのメリットになります。

 また、内定前後に給料等の交渉もしてくれる場合もありますが、これも、上記のような人にとっては、自分ではやりにくいものだと思うので、大きなメリットになるはずです。

 多分、本来、これらが転職サイトを使う意味だとは思いますが(笑)、まだ転職を迷っている層に向けたものとしては、やはり1つ目の「市場価値を知る」が一番のメリットだと思いますので、3番目に位置づけました。

転職サイトのデメリットと注意点

その1:時間を(意外と)取られる

 一連の転職活動をサポートしてくれるとは言え、ESのドラフトはもちろん自分で書く必要がありますし、いざ添削してもらったら、自分でその修正を反映する必要もあります。

 また、担当者とオンラインで面接連取をするために、仕事後に時間を作らなければいけないこともあるでしょう。今の仕事で特に忙しい人は、面接練習等の時間は、十分に融通を利かせてもらう必要があると思います。

 特に、複数の会社にエントリーする場合には、さらにESや面接準備に時間がとられるでしょう。

 エージェントたちも、エントリーするからには不合格にさせないため抜かりなくやろうとするので、いざ対策をし始めたところで、「いや、こんなに何度もES書き直さなくていいでしょ…」とか「そんな何度も面接対策しなきゃダメ?こっち今の仕事で忙しいんだけど」ということもあり得ます。

 普段の仕事生活(場合によっては+家庭も)があるなかで、さらに、「念入りな」就活対策の時間が重なってくるのは人によってはしんどくなってしまうのではないでしょうか。

その2:ぶっちゃけ担当者の資質・相性による【担当者ガチャ】

 これは、もうしょうがない話ですが、担当者ガチャは多分あると思います。

 ちなみに、私が転職エージェントを使った際の担当してくれた女性エージェントは誠実で無理に転職を急かすこともありませんでしたが、そんな人ばかりとは限りません。

 エージェントの給与体系は、(何件転職を成功させたかという)歩合制だと思われます。
 
 ですから、中には、いかにたくさんの案件を回すかだけを考えて、一人一人の転職希望者と丁寧に向き合わず、雑な対応をする、そんな会員を「カモ」としか見ていない人も中にはいるかもしれません。
 
 実際に利用者の中にはそのような不満を口にする人もいます。

 特に、転職実績を出させるために、いくつもの会社を受けることを無理に勧めてきたり、転職するかどうかをまだ迷っている段階で、焦らせるようなことを言って転職を急かしてくるという人には注意をしたほうがいいかもしれません。

 また、「その業種に特化している」と謳っているのに、その業種の知識が全くないとか担当者の資質に問題があるケースもあるでしょう。

 たたでさえ、プレッシャーのかかる転職活動で、しょっちゅう顔を合わす担当者が今挙げたようなタイプであったら、けっこうしんどいです。

 転職活動のストレスに、さらに、担当者との相性によるストレスがのしかかるわけですから。

 ただ、もしこのように信頼できない担当者に当たった場合は、遠慮することなく、エージェント会社に連絡して、担当者を変えてもらればクリアできる問題だとは思います(個人的には、ここは全く遠慮する必要はないと思います。だってこちらの人生がかかってますからね。)。

その3:採用会社にかかる紹介手数料を考慮する必要がある

 これは、ちょっとリアルな問題です。

 どういうことかというと、転職者に無料を謳っているエージェントは、採用した会社から仲介手数料を受ける取る仕組みになっているのですが、そのコストを想定しなければいけないということです。

 要は、「同じ条件の候補者がいた場合、エージェントを使っていない人のほうが採用企業にとってコストが低く、有利なのではないか」との見方ができるという問題です。

 ただし、この点につては、基本的にまともな採用企業は、エージェント経由のコストの採用も織り込み済みで採用活動を行っているので、エージェントの利用は特に不利にはならないとされています。

 しかし、やはり企業にコストが発生している以上、果たして全く仲介手数料コストが影響してないかは究極的には分からないことです。
 
 特にライバルの応募者と能力が拮抗した場合には、結果に影響する可能性があり得るかもしれないということは、一つの視点として持っておいてよいと思います。

 この辺りについても、最終的にエージェントと契約する前に、具体的にいくらの仲介手数料が、どのタイミングで発生するのか、また、気になるようであれば、それによって採用が不利になることはないのかということを聞いておくとよいかと思います(もし、この辺りを曖昧にしてくる担当者は気を付けた方がいいかもしれません。逆に誠実に回答してくれる担当者はまともな人推定が働くと思います。)。

まとめ:転職サイトを利用する上で、上手いスタンスとは??

 まとめると、転職を漠然と考えた時点で、転職サイトへの登録は普通にアリ。

 自分の市場価値について第三者的な意見をもらえるし、あなたに代わって、本来あなたが自分で探さなければいけない求人情報を探してきてくれます。

 ポイントなのは、実際にその転職サイトを利用してエントリーする段階に至ってなければ、(多くの場合)ここまで無料なので、さきほどお話しした仲介手数料コストなどについても考える必要がありません。

 もっとも、転職サイトによっては異なる場合もありますので、この点(どこから契約になるのか)は事前にご確認いただいたほうが間違いないです。

 情報は無料!。

 「転職も考えているけどどうしよう」と一人であれこれ考えているより生産的かと思います。

 その上で、実際に、転職エージェントを利用してエントリーするかどうかは、自分の状況やキャパシティー、性格に合わせて吟味すると良いです。

 そもそもESの文章能力や面接に不安がある、面倒を見てくれる人、転職活動のペースメーカーとなる人がいてほしいという方であれば、転職エージェントはこの上ない味方になってくれるでしょう。

 確かに、面接対策で、作法を一から教えてもらい、さらに、その会社ならではの想定問答を作ってもらえれば、精神的にもかなり良いように思います。また、エージェントを通じて自分のアピールをしてくれることもあるかもしれませんし、内定後も報酬について交渉してくれるのは、かなりりがたいところかもしれません。

 他方で、面接対策はある程度自分でできそう(特にESや履歴書については、チャットGPT等のAIの手を借りることである程度のクオリティの文章が作れると思います)、今の仕事が忙しくてエージェントと通信するまとまった時間すら取れないなどという人は、無理に利用しなくてもいいのかもしれません。

 (もし、こういった場合は、登録後に、担当者に「転職を具体的にするのはもう少し先にしようと思う。また、こちらから連絡するので、しばらく待ってほしい。」と言えばOKです(求人情報が引き続き欲しければ、「求人情報の配信メールは引き続き送ってくれて構わない」と言います。))。

 そうして、情報はもらいつつ、いざ転職を具体的に決意したタイミングで、また担当者に連絡をすればよいのです。

 以上、私の私見を踏まて、転職サイトの利用のスタンスについてお話しさせてもらいました。

 皆さんも、是非とも、転職サイトを上手く使いこなしていただけたらと思います。

 ちなみに、もし転職サイトに登録するのであれば、やはり、データを多く持っているであろう名の知れた大きな会社のサービスや、その業界に特化したサービスに登録するのも一つの手かもしれません。

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