復職後の孤独②(自分を追い詰めた上司から言われた「ゆっくりでいいから」)

復職中の話

「ゆっくりでいいから」

 孤独を感じた理由は、前回お話ししたこと以外にも、復帰明けに上司たちから言われた言葉がありました。

 まず、私を苦しめ上司A。

 私が復職して、次の異動先を見ると、出世されるようでした。

 「この人どうなの?」と思う人が出世するという話はあるあるだし、それについて私が文句を言っても仕方がない。

 しかし、それでもやっぱり、いい気はしませんでした。

 まさに自分が苦しめられた相手、それが、上からの評価では良い評価を得て出世する。

 正直、「なんでやねん」という気持ちでした。

 No7の記事にも書きましたが、復帰初日に挨拶をした際に、上司Aから「ゆっくりでいいから」とちょっと笑顔で言われ、今後の仕事の説明をされました。

 その笑顔の理由は、私が復帰したからなのか、出世が決まったかは分かりませんが、当時の私には後者に思えて仕方ありませんでした。

 どうせ組織の幹部なので、「あのときは仕事量調節しなくて悪かったな」とかそういう謝罪があるなんて期待していたわけではなかったです。

 それでも、3か月前、私が一人偏った仕事量を与えられ、一人追い込まれている中、心無い言葉も言われ、病んで、休んで、今日、復帰した。

 私にとっては昨日のように思い出せるそれらの経緯を「ゆっくりでいいから」の一言で片づけられたような気がして、正直、「軽んじられた」と思わずにはいられませんでした。

 それに、「ゆっくりでいいから」って、(言葉遣い悪いですが)「お前のせいなんだけど」と思ってしまい、俺が病んだ理由をこの人はどう理解しているのだろうか?と許せない気持ちになりました。

 ちなみに、その後、上司Aとは職場で何度も顔を合わせましたが、「調子はどうか」の一言もありませんでした。

 やはり、上司Aとしては、唯一、私の体調について触れた「ゆっくりでいいから」という言葉で、私の体調を崩した件については、片を付けたという整理だったのではないでしょうか。

 もちろん、私は彼心の中は分からないので、もしかしたら私の体調を本気で心配してくれいたかもしれませんが、そのような対応を受けた当時の私としては、そう思わざるを得ませんでした。

「個人のキャパの問題もあるからな」

 上司Aのさらに上司であり、部署のトップである上司Bからは、体調の確認のため、毎週面談をすることになりました。

 上司Aもそうですが、上司Bも良くも悪くも昭和チックな感じの人でした。 

 私は、病休中、定期的に連絡を取っていた上司Bに対し、仕事量の偏りに不公平感があったと伝えていました。

 復職後、上司Bは、上司Aよりは、私の体調を心配する言葉をかけてくれていましたが、特にその点については何も言われなかったので、面談の際、私から、「以前お伝えした仕事量の偏りについては、どのように受け取られているのか」と尋ねました。

 上司Bは、色々話をされていて「君の仕事量は確かに多くはなっていた」「それは悪かった」とは言いました。

 しかし、続けて、「けれど、表向きは見えない仕事というものがあるんだよ。ママさんの先輩たちも、見えないこまごまとした仕事をしているし、同期だって君と同じか、君以上に仕事量をこなしている。」
 「同期全体で見ても、多かった方かもしれないが、決して突出した量ではなかったよ」「君みたいな若手はそれくらいこなすことが予定されている」

 「まあ個人のキャパの問題もあるからな」「亮介君が大変だったのは事実だろうし」と言われました。

 何とも言えない気持ちになりました。 

 何となく想像はしていましたが、やはり、個人のキャパシティーの問題にされたかと。

 確かに、人によってはキャパは違うし、私でなければつぶれていなかったかもしれない。けれど、そんな可能性の話をしたら、全部そうなってしまうだろうと。

 「各部署に散っている同期全体で見たら突出してない」という話も、そりゃそうかもしれないし、上司Bはおそらく本心でそう思っているのだからどうしようもない。

 しかし、私としては、やはり、結局、上司らの仕事の配分のミスではなく、私という個人のキャパの問題に集約されたような気がしてなりませんでした。

 それに、細かい話ですが、私の記憶上、周りの同期たちは、私が病む前1か月程度もっていた仕事量ほど持っていなかったはずです。

 同期たちももちろん忙しくはありましたが、少なくとも数字で見える仕事量的には、自分のマックス時点の方が多かったはずなので、それについては上司Bにも言いましたが、「ああそう?」という反応でした。

 また、上司Bは、何度も「仕事の配分は上司Aが決めているからなあ」とも言っていました。

 要は、俺は仕事配分を担当してないから、上司Aのせいであって俺のせいではないと言いたかったのだとおもいます。

 一通り、話を聞き終わって、何とも言い難いモヤモヤした思いと疲れを感じて席に戻りました。

 散々だなと思いました。

 ただ、同時に、私の思いを上司らにこれ以上話しても、もはや本当の意味で理解されることはないだろうと妙な諦めの境地みたいな気持ちにもなりました。

 まず上司Aは何を考えているか分からないし、上司Bも「仕事が偏ったことは悪かった」と一応形上は謝罪したものの、本心では「私のキャパシティーが足りなかったから」と思っていることがよく分かりました。

 自分の気持ちを理解されなかったことは残念でなりませんでしたが、同時に、「上司Bは本心でそう思っている以上、どうしようもないな」とも思ったのです。

 それに気づいた時、「休養を経た自分は、もう、上司たちとは完全に価値観が合わなくなっている」そう感じました。

 なんとなく自分が追い込まれた事実は職場の空気感的にはなかったことになっているし、同僚たちや上司の態度もこんな感じ。

 ナイーブな気持ちを誰にも吐露できないし、上司や同期も分かってくれる人はいない。

 孤独を感じた復職でした。

 次の記事に続きます。

コメント

タイトルとURLをコピーしました